【レビュー】人生を変えたコント — せいや(霜降り明星) (著)

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ずばり、生きている意味なんてない。
昔、みんなを喜ばせて生まれた時に使命は終わっている。
そこからボーナスで人生を生きているだけ。
みんなを幸せにしたご褒美で生きているだけなんだ。
だから、考えすぎず、ひとりひとりのご褒美の人生を過ごそう。


引用元:人生を変えたコント

目次

「生きる理由」の回答で1番しっくりきた

冒頭の引用でも書いたように、本書では最後に、生きる理由について言及されていた。

この回答、この論理だからしっくりきた
というよりかは、あれだけのいじめを受けながらも、せいやさんが、最終的に、この言葉を出した
経緯そのものでしっくりきた。

実をいうと、僕も過去にいじめのようなものを受けたことがある。
まあ、いじめというほどでもないし、本書の内容とは、ほど遠いのだが、
「陰で笑われている」「のけものにされる」みたいな経験をしたことがある。

その当時、死にたいとは、全く思わなかったが、生きる意味、というものについて考えていた時期ではあった。
いじめまでいかないにしても、苦しい時に生きる意味って考えがちではないだろうか?

そんな経験があったからこそ、せいやさんが受けたいじめのエピソードは、読んでいてなんとも言えない気持ちになった。

実体験と重なる部分があり、自分よりもさらに理不尽な境遇にされされながらも、最終的に書かれていた「生きる意味」を見た時、妙な説得力と腹落ち感があった。

「自分の力で」人生を変えた

本書のタイトルが「人生を変えたコント」となっていて、最初はコントそのものが人生を変えてくれたのかなと思っていた。

ただ、それとは少し認識が違うなと思った。

みんなの輪に入るために、自分の好きなコントという手段を選び、
理不尽な境遇を、せいやさん自身のお笑いの情熱と真っ直ぐな行動が、人生を変えたんだなと。

読み終わったあと、そう感じた。

また、文章で描かれている高校生のせいやさんが、今のイメージと全く変わらなかった。
だからこそ、映像がなくても、文章だけで、せいやさんの当時の絵が頭に浮かんでくる感覚で読めた。

読み物として最高で、嫉妬もある完成度

読み物としても最高だった。
ものすごく読みやすくて、1~2時間くらいで読み終わった。

実体験のエピソードが、面白くて、学びにもなって、感動させるだけでもすごいが、
それが、たった160ページ(紙の書籍の場合)でまとまっているのがすごい。

1読者としてすごいと思ったし、1クリエイターとして嫉妬もある、特別な感情になった本。

まとめ

人生を変えたのはコントではなく、せいやさん自身の情熱と真っ直ぐさな行動なんだなと感じた本。

陰でこそこそ言われる感じ、のけものにされる感じなどが、自分の実体験とも重なる部分があり、なんとも言えない感情になる本だった。

せいやさんほどではないが、自分も似た経験があるからこそ、自分の意志を貫いてこの境遇を笑いの力で変えたのは本当にすごいと思う。

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