「本1~2冊読めば、元がとれる。コスパ最強のサブスク!」
とよく言われるKindle Unlimited。
例にもれず、僕も約2年ほど使用してきたが、先月解約した。
評判通り、間違いなくコスパ最高のサービスだが、だからと言って得かと言われるとそうではない。
なんなら、読書量が減って、逆に損してるなと思ったので、解約することにした。
この記事では、Kindle Unlimitedのメリットとして挙げられがちな3つの観点から解約した理由をまとめてみた。
コスパがいいからなんとなく契約して、そのまま契約しっぱなしの人にぜひ読んでほしい。
Kindle Unlimitedのよくあるメリットに対する反論
「コスパが最強」への反論
使用して気づいたのだが思ったより、読みたい本が少ないことだ。
有名どころの本も確かにあるのだが、流石にマイナーな本が対象になっていることが多い。
まあ、有名かマイナーかに限らず、Kindle Unlimitedが対象じゃない本の方が興味があることが多かった。
そこで、対象外の本も買って読めばいいのだが、「コスパ」という思想が邪魔をする。
「読みたいけど、Kindle Unlimitedで何冊か興味ある本をストックしてるしな」
「これを買って読んだら、今月Kindle Unlimitedの本読めないから元が取れないな」
1~2冊読めば元がとれると明確なラインがあるからこそ、こんなことを考えてしまっていた。
結果的に、Kindle Unlimitedでストックしてた本は”そこそこ”興味がある本なので、
結局ちゃんと読まずにパラパラと読むだけで終わっていた。
そして、なぜかパラパラ読むだけでも、なんか読んだ気になってしまっていた。
なので、気づいたら、読書量が減っていった。
また、冷静に考えると、Kindle Unlimitedじゃなくても、普通のKindleも十分安い。
- 紙の本の約1割引きの価格
※ビジネス書や小説の体感。漫画は微妙 - 頻繁にセールをやってる
「図書館を持ち運べる」への反論
何万冊という単位で読み放題のKindle Unlimited。
図書館や本屋の、あの空間をスマホやタブレットで持ち運べるということになる。
本好きなら、これだけで興奮するだろう。
僕も、そこそこ本が好きなので、興奮しながら契約したのだが、
何冊も持ち運ぶことよりも、読みたい本を少数でもじっくり読むほうが大切ということに気づいた。
何冊も持ち運べようが、自分が興味ある本が少なかったら意味がないのだ。
「1つのテーマをざっくり学びやすい」への反論
例えば、
- 「ふるさと納税」について知りたい
- 「就活や転職に関するノウハウ」を知りたい
などと思った時に、何冊か読んでみて、ざっくり理解するというやり方をする人も多いと思う。
ただ、もう、1つのテーマについてざっくり理解したいならAIに聞いた方が早い。
chatGPT、claude、Gemini、Perplexity など。
しかも、AIなら追加で質問できるので、詳しい人と会話するかのようにざっくり全体感を知ることができる。
そして、ざっくり理解した後に、もっとちゃんと勉強したくなったら気になる本を少数読んでみればいい。
Kindle Unlimitedがおすすめな人
てなわけで、いろいろデメリットを感じたので、僕はKindle Unlimitedを解約した。
ただ、それと同時に、こんな人にはおすすめだな、という部分も見えてきたので、簡単にまとめてみた。
AIが苦手
知りたいことをざっくり知るのにAIは便利と書いてきた。
ただ、AIが苦手な人もいるだろう。
なぜなら、不特定多数の情報をまとめて、回答するので、属人性がないからだ。
本の場合、著者が存在し、その人がまとめた情報とわかる。
なので、なんとなく、人から教わってる感が、温かみがあって、そっちがいいとなる場合がある。
雑誌
僕があまり読まないが、雑誌はKindle Unlimitedになっているものが多い印象。
雑誌はビジュアルで飛び込んでくるので、生成AIや他の本とは読書体験が違う。
なので、雑誌を求める人はKindle Unlimitedがハマるかもしれない。
本ジャンキーな人
- 本屋があったら絶対行く
- 1ヶ月に何十冊も買う
- YouTubeやNetflixよりも本が好き
みたいな人は、入っていいと思う。
おそらく、こういう人は、Kindle Unlimited対象の本も多く読んでいそうなので、経済的に得をすると思う。
ただ、本ジャンキーな人は、こんな記事を読まなくても、迷わずに入っていると思うが。
1000円なんて気にならない人
今の僕は1,000円くらいの価格でも、コスパを意識してしまう。
おそらく、この精神がKindle Unlimitedをやめた理由だと思っている。
なので、毎月1,000円無くなってもなんとも思わない人からしたら、Kindle Unlimitedはとりあえず入っておけばいいと思っている。
先述したように、有名どころの本もまあまあ対象になっているし。
まとめ
まとめると、Kindle Unlimitedを解約した理由は下記の通りだ。
①読みたい本が少なかった
- 有名どころもあるが、対象外の本のほうが興味を引くことが多い
- 「元を取らなきゃ」と考えて、本当に読みたい本を後回しにしがち
②読書量が減った
- Kindle Unlimitedの本は「そこそこ興味がある」ものが多く、パラパラ読むだけで終わることが多かった
- 読んだ気になってしまい、結果的にじっくり本を読む機会が減少
③AIの台頭で「ざっくり学ぶ」用途が減った
- ChatGPTなどのAIを活用すれば、特定のテーマを短時間で学べる
- 追加質問もできるため、効率的に知識を得られる
⠀ただし、以下のような人にはKindle Unlimitedは向いているかもしれない。
- AIよりも本で学ぶほうが好きな人
- 雑誌をよく読む人(雑誌のラインナップは充実していると感じる)
- とにかく本をたくさん読む人(普段読む本がKindle Unlimited対象になっていることが多そうだから)
- 月1,000円を気にしない人
結局のところ、「コスパが良い」イコール「得をする」「損をしない」とは限らず、「自分の読書スタイルにフィットするか」が大事だと実感した。