【レビュー】アウトプット大全 — 樺沢紫苑(著)

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インプットは「脳内世界」が変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。

引用元:アウトプット大全

初回記入日:2025/02/28

目次

「運動」だから記憶に残る

インプットは脳だけだが、アウトプットは脳と筋肉を使う。
科学的に合ってるかどうかは別として、アウトプットが良いと言う理由づけで1番しっくりきた。

小学生の時にしか野球をやってないのに、大人になってもそれなりにキャッチボールができるのは体が覚えているから。

同じような感覚で、一度話したり、書いてみたりして、言葉にしたことは覚えるんだろうなと思った。

断るのもアウトプット

大体、アウトプットというと、ノートに書くとか、プレゼンするとかをイメージしがちだった。

そんな中、本書では、仕事を断るのもアウトプット、と書いてあり、新鮮だった。
そして、仕事を断る時には、以下の3つを考えて、伝えないといけない。

  • 断る理由(=自分なりにやりたくない理由、別のやりたいことを考えている)
  • 相手への気遣い
  • 代替案

仕事では、大体不満(=もっとこうすればよくなるのにという歯痒さ)が多くなってきた。

それは、おそらく他の人も考えているが、改善できる人は多くない。

なぜなら、先ほどの3つの視点を踏まえた上で伝えないとなので、めんどくさいから。

だからこそ、「断る」というアウトプットには価値がある。
自分のレベルアップという意味でも、他者のためという意味でも。

読書後のアウトプットフローを考え、やってみた

本書のメインテーマの一つが「2週間に3回アウトプットしよう」だ。
このくらいの頻度が記憶に残りやすいためだという。

なので、自分なりに、本を読んだ後のアウトプットを考えてみた。

  1. 本を読みながらメモとハイライト
  2. 読み終わったら、内容を思い出しながら1~3言くらいの感想とToDoをメモ
  3. 1週間以内にToDoを実行
  4. 実行結果をメモ
  5. ブログの下書きを書く(メモを思い出したり、見返しながら)
  6. 別日に下書きを見返して、このブログに投稿

この方法のポイントは下記。

  • インプット直後は雑に書く
  • 行動もセットで考える
  • 「誰かに伝える」という意識を作る

1. インプット直後は雑に書く

本を読んだ直後はSNSで感想をサッと書く、ことが割と浸透してきていると思う。
ただ、僕は、インプット直後は自分だけ見れるメモアプリに雑に書くのがいいと思っている。

というのも、最初っから誰かに伝えることを前提にメモろうとすると、感想が削ぎ落とされすぎると思っているから。

なので、インプット直後は、自分に向けて、思いのままに書くようにしている

また、過度な緊張感がなくなるので、本を読んだ後のアウトプットが続けやすいことも良かった。

2. 行動もセットで考える

非常に意識の高い言葉になってしまったが、これ以外の表現が思いつかなかった。
要はちょっとのことでいいから、現実世界を変えるための行動を考えよう、ということだ。

それこそ、僕は、この本を読んで、このブログで感想を発信している。
プライベートなメモで完結するのは避けるようにする。

3. 「誰かに伝える」という意識と仕組みを作る

インプット直後は、

  • 過度な緊張の回避
  • 感想を削ぎ落としすぎない

ということのために、自分だけのメモをすると書いた。

ただ、やはり、他者に向けて説明することは他のアウトプットと質が違うなと感じる。

要は、思い出しながら、言葉や伝え方を厳選する過程で自分の言葉になるからだと思う。

さらにすごいのが、一度他者に向けて発信した後だと、無意識に誰かに説明することを意識するので、どんどん情報感度が上がっている(気がする)。

こういうと、最初の雑にメモして感想を削ぎ落としすぎない、という過程が無意味になるのではと思うかもしれない。

ただ、それは違くて、表に出す以上、表現や言葉、内容に気を使うことにはなるので、最初の過程も必要。

自分に説明するつもりと、他者に説明するつもり、でアウトプットするのは、明らかに後者の方が記憶に残ると感じている。

ただ、1回他者に向けてアウトプットすると、自分に説明するつもりのアウトプットもどんどん質が上がってくると感じている。

まとめ

大全というだけあって、いろんなアウトプットが本書では書かれている。
そのため、読むタイミングによって気になるポイントが変わってくるので、読むたびに学びがある本

非常におすすめ。

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