【レビュー】【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学 — 両@リベ大学長 (著)

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この状況で苦しむのは、何も仕事が嫌いで仕方がない人達だけではありません。


「働くことは嫌いじゃないけど、もっと家族との時間を増やしたい」
「働くことにやりがいは感じるけど、もっと金銭的にも豊かかになりたいな」

こういった人達も、なんの戦略も持たずにいると、「お金」「自由」「やりがい」の狭間で、悶々とした不満を抱えながら、出口の見えない長い労働人生を過ごすことになります。

引用元:【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学

目次

社会人1年目で実践して数万円得した本

社会人1年目で1番お世話になった本。
「貯める」「増やす」「稼ぐ」「使う」「守る」
お金に関して、網羅的にしかもわかりやすくまとまっている本。

当時は、「貯める」の章を擦り切れるまで読んだ。
本書でも、約半分がこのことについてまとまっていた。

やれば、ほぼ確実に支出を減らせることから丁寧に書かれているのだろう。

僕は、この中の、

  • 賃貸の火災保険
  • 賃貸の仲介手数料
  • 格安SIM

を主に実践して、数万円は得をした。

賃貸の仲介手数料はあっさり、家賃1ヶ月分から0.5ヶ月になり、「知る」ことの重みを実感した。

火災保険は、結構しぶられたが、この本で学んだことをもとに交渉したら変更になった。

簡単にできるものもあれば、実際にやるとなると難しいこともあり、学びになった。

学びにもなったし、結果も出て、本当にこの本に出会ってよかったなと思っている。

「この1冊でOK」とマジで思わせる本

いろんな分野でいろんな本が「この1冊でOK」を謳っている(ような気がする)が、
本書は、本当にそれくらい網羅的に書かれている。

実際、社会人1年目の時はスルーしたが、今読むと必要だなと思う内容がポツポツ出てくる。

お金に関する情報の接点として、この本を活用し、追加知識はAIで深めていけば良い。

なので、電子書籍と紙、両方で持っている数少ない本だ。

「お金」に関する知識は学校で習う必要はない

最近は、この本に限らず、小難しい内容をわかりやすく教えてくれる人がどんどん出てきた。
そうなると、「お金の知識は学校で教えるべき」という意見をよく見るが、僕は違うと思う。

なぜなら、「お金の知識」は実際に必要になったときに初めて身につくものだからだ。

例えば、僕は社会人1年目でこの本に出会い、火災保険や格安SIMのことを学んだが、もし小学生・中学生・高校生のときにこれを教わっていたら、真剣に考えただろうか?
多分、「いつか使う知識」としてスルーしていたと思う。

だからこそ、お金の知識は「学校で習うもの」ではなく、「必要なときに学ぶもの」だと思う。

そんなわけで、学校のカリキュラムなんかに入れなくても、自分のライフステージに応じて、定期的に本書のようなわかりやすく実用的な本を見ながら備えればいいのだ。

「稼ぐ」の実践と失敗談

社会人1年目の時、「稼ぐ」の章も実践していた。
本書で言うフロー型もストック型も、両方試してみた。

結果的には、失敗したことも多かった。

  • YouTubeの運用をしてみたが、収益化までは届かず撤退。
  • 別件で借金を背負った。(これは完全に僕のミスであり、本書のせいではない。むしろ、本書の教えを忘れてしまったから起こったこと。)

とはいえ、「失敗したから無駄だったのか?」と考えると、そうではないと強く言える。

むしろ、これらの経験を通じて、今の自分に必要なもの・不要なものが明確になった。


受託業務では一応稼げた
→ 「フロー型」の収入はすぐ稼げるが、自分にあってないと実感。

YouTube運用の失敗で、「伸びるかどうか」だけでなく「好きかどうか」も重要だと学んだ
→目先の結果だけを目的にすると、続けるのがしんどい。少なくとも僕は。

本書のフロー型・ストック型を両方試したことで、「自分がやりたくないこと」がはっきりした
→ 逆に、何を軸にすればいいのかが見えてきた。

借金をしたことで、「うまくいくかどうかは他人ではなく自分次第」だと強く実感した
お金を払うことで、自分の成功を他人に委ねようとしていた。


こうした気づきは、本書を読んで「やってみよう!」と思い、実践したからこそ得られたものだ。

いや当たり前だろ、って内容も多いと思うが、
実践することで初めて「自分ごと」として理解できると強く感じた。

まとめ

本書は、「貯める」「増やす」「稼ぐ」「使う」「守る」 の5つのテーマを網羅的に扱い、初心者でも実践しやすい形でまとめられている。

実際に社会人1年目で読んでみて、特に「貯める」部分を実践することで、賃貸の火災保険・仲介手数料・格安SIMの見直しだけで数万円得をしたのは大きな成果だった。

また、本書は「この1冊でOK」と思えるほどの情報量を持ち、ライフステージごとに読み返す価値がある
そのため、電子書籍と紙の両方で持つほど役立つ本だ。

一方で、「稼ぐ」の章を実践する中で、YouTubeの収益化失敗や借金といった苦い経験 もあった。
しかし、その過程で

  • フロー型の収入は短期的に稼げるが、自分には合わないと実感
  • 好きでもないことを続けるのは難しい
  • 「やりたくないこと」が明確になった
  • 成功の責任を他人に委ねるのではなく、自分で舵を取るべき

といった自分にとって大事な学びを得ることができた。

総括すると、この本の最大の価値は、知識を与えて終わりではなく、「やってみよう!」と思わせてくれること だと感じた。

お金のことで悩んでいるなら、まずはこの本を読んで、できるところから実践してみることをおすすめしたい。

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